一口にプログラマーとして働くと言っても、正社員や派遣、フリーランスなど、その働き方は多種多様です。
自分の理想のキャリアを描いていくためには、仕事内容はもちろんですが、働き方についてもしっかりと検討していきたいところ。
そこで今回は、現役のプログラマー300人にアンケートを実施。それぞれの働き方の魅力や課題を本音で語っていただきました。
これを参考に、自分にはどういった働き方が向いているかを確認してみてください。
目次
現在の働き方について
まずはプログラマー300人に、現在の働き方についてアンケートを行いました。その結果は以下の通りです。
現在の働き方について、最も多かったのは正社員という結果でした。
フリーランスとして働くことが一般的になりつつある現在でも、正社員人気はいまだ根強く、まだまだ主流であるという結果は少し意外かもしれませんね。
現在の働き方の魅力は何ですか?
次に、それぞれの働き方をしている人たちに、その働き方の魅力は何かを聞いてみました。
フリーランスの場合
1位:時間が自由、もしくは定時に上がれる
2位:収入が増えた
2位:好きな仕事ができる
フリーランスとして働くことに魅力として挙げられた中で、最も得票数が多かったのは「時間が自由、もしくは定時に上がれる」でした。他の職種でも言えることですが、フリーランスはその自由度こそが最大の魅力と言っても過言ではなく、その事実をしっかり表している結果と言えるのではないでしょうか。「好きな仕事ができる」というのも、自由度の高さに繋がる部分があります。
派遣の場合
1位:時間が自由、もしくは定時に上がれる
2位:仕事に困ることがない
2位:好きな仕事ができる
2位:スキルが身につきやすい
派遣の結果でも1位になったのは「時間が自由、もしくは定時に上がれる」でした。派遣は契約に関する規定がかなり細かく設定されており、働く環境としては非常に安定感があります。その安定性を示す結果と言えるでしょう。
正社員の場合
1位:仕事に困ることがない
2位:収入が増えた
3位:スキルが身につきやすい
正社員の結果で1位になったのは「仕事に困ることがない」です。
フリーランスや派遣の場合、いつ仕事が無くなるかというリスクを常に考えておかなければなりませんが、正社員であればそこは気にせず、自身の成長や目の前の仕事に集中できるのが大きな魅力です。
現在の働き方の課題
今度は逆に、現在の働き方で課題に感じる点について伺いました。
フリーランスの場合
1位:正当な対価を得ていないこと
2位:好きな仕事でなくても受ける必要があること
2位:急な仕様変更や、難しい依頼を簡単に投げられること
2位:予定時間外での作業が多いこと
※同票のため順位が重複しています。
フリーランスは自由な働き方ができる反面、仕事を獲得するためには多少の犠牲を強いなければならない、と考えている人が多いと感じる結果が出ました。
クライアントといかに対等な関係を築いていけるかが、働きやすさを向上させる重要なポイントになっていると言えます。
派遣の場合
1位:正当な対価を得ていないこと
2位:急な仕様変更や、難しい依頼を簡単に投げられること
派遣という働き方は安定性がある一方で、なかなか希望通りの対価を得ることが難しいという結果に。
特に自分のスキルが高まれば高まるほど、収入とのギャップに苦しんでしまう人が多いようです。
正社員の場合
1位:正当な対価を得ていないこと
2位:好きな仕事でなくても受ける必要があること
3位:予定時間外での作業が多いこと
正社員は組織の一員として働くため、自分の自由にできる要素が少ないことが課題として挙げられています。
安定を取るか挑戦を取るか、譲れる範囲・譲れない範囲がどこにあるかをしっかりと自分の中で決めておくことが大切です。
将来どんな働き方がしたいですか?
最後に、将来どんな働き方がしたいかについて、それぞれの働き方を実践する方々に聞いてみました。
フリーランスの場合
1位:フリーランスとして働きたい
2位:独立や起業
3位:現状維持できればよい
フリーランスとして働いている人は、今後もフリーランスとして働く、起業してキャリアップを希望する人が多いという結果に。
現在の働き方に多少の課題はあれど、それを理解した上でどう成長していくかに重点を置いていることがわかります。
派遣の場合
1位:フリーランスとして働きたい
2位:在職中の会社でキャリアアップ
3位:現状維持できればよい
派遣で働く人は、「フリーランスとして働きたい」が1位になりました。
派遣の場合、次の職場がスムーズに見つかるかどうかが不透明な部分もあるため、同じ課題を抱えるのであれば、より自由度の高いフリーランスの方が良いという気持ちの現れと言えるかもしれません。
正社員の場合
1位:現状維持できればよい
2位:在職中の会社でキャリアアップ
3位:独立や起業
正社員は「現状維持できればよい」という回答が1位に。
正社員として働いていけば、スキルや経験が自然と身に付きやすく、それによってキャリアアップもスムーズに行えることから、こうした結果になったのではないでしょうか。
まとめ
プログラマーの働き方に関して、それぞれの立場から見た魅力や課題を紹介してきました。
どの働き方にも一長一短があり、どれがより優れているというようなことはありません。大切なのは、それぞれの特徴をしっかりと理解し、自分にあった働き方を自分で決めること。
そうして決心した想いが原動力になり、その働き方をより魅力的なものへと変えてくれるでしょう。